湘にゃ庵シェルター
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概要
東日本大震災の福島原発事故で被災した猫たちをレスキューし、猫たちの里親探しに携わってきました。原発事故の後福島県まで行って浪江町や飯館村などに取り残された猫たちに給餌活動を行いました。福島で保護された猫たちは神奈川県藤沢市の湘にゃ庵に移動して、里親さんのもとへ迎えられました。
浪江町で保護活動を続けている個人ボランティア・赤間徹さんが保護した猫「かりんちゃん」も湘にゃ庵にやって来ました。かりんちゃんは福島原発事故の後、南相馬市の給餌ポイントでボランティアの方からフードをもらっていた猫でした。抱っこもできるほど人懐こい猫で、給餌ボランティアの方は保護してくれる方に託したいと思いましたが、浪江町にある赤間さんのシェルターに連れて行くのは難しいとあきらめていました。しかし驚いたことにかりんちゃんは自力で南相馬市から赤間さんが地域猫活動をしている場所まで歩き続けました。浪江町の立野にたどり着いて赤間さんに保護され「かりん」という名前を付けてもらって、新しい家族を見つけるために湘にゃ庵へと移動しました。
福島から保護されてきた多くの猫たちは、新しい家族を見つけ湘にゃ庵を卒業していきました。その後2016年4月に熊本地震が生じた時も、熊本の保健所に収容されて殺処分の対象になっていた猫たちを湘にゃ庵で引き受けました。そして地元藤沢市の地域猫たちや飼育放棄された猫たちも保護して里親募集をしています。福島で保護されたものの病気を抱えているためにシェルターに残った猫たちは高齢になっていますが、そのような猫たちもゆったりと安心して暮らしています。